喪吉 番外編その3(15停止目)

 

現在俺は、久美子と共に、あるシステムのプレゼンのためにS&S社に訪れている。
実はこの会社、プレゼンを行わせる目的が本来システムを導入している会社に値引き
させるために行っているのである。
ようは、当て馬と言うやつだ。
このことは久美子にも伝えてはあるのだが、久美子は可能性が0ではないと言うことで、
プレゼンのやる気マンマンである。
無駄だと思うのだが・・・。

プレゼンはうちの番になり、久美子が説明のためにスクリーンの前に立つ。
久美子の斜め前には資料を置くための机が置いてあり、俺は久美子の補助として、
久美子の説明に合わせてPCの操作と、説明後の質疑応答のために、
久美子の斜め後ろに、PCを前に座っている。

「それでは、弊社がご提案するシステムについて、ご説明します」
久美子の凛とした声と共に、プレゼンの説明が始まる。

このプレゼンのために、俺と久美子は昨夜、ほとんど睡眠を取っていない。
久美子が何としても、このプレゼンを成功させるためにと言って、何度も資料を
作り直させ、プレゼンの練習をしていたからだ。
ちなみに、このプレゼンの資料を作ったのは俺である。
久美子は明け方一度自宅へ帰り、紺のスーツに着替えている。
スカートは短めで、スラリとした久美子の足が、徹夜明けの俺の目には眩しく見える。

「弊社システムでは〜・・・」
久美子が説明に合わせて、俺は画面の操作を行う。
久美子がスクリーンを向く度に、久美子のお尻が俺の方を向く。

俺はお尻に気を取られ、久美子から次のイメージを出すように何度か小声で注意される
ものの、プレゼンは中盤に差し掛かる。

「それでは、次に〜・・・」
やばい。やば過ぎる。何がやばいかと言うと、眠いのである。
徹夜の眠気が、一気に訪れたのである。
久美子も徹夜ではあるが、立ちながら説明。
俺は座りながらPCの操作。
この差が今になって現れたのだ。

瞼が自然と落ちてくる。このままでは、後数分も持たないだろう。
さすがに、徹夜明けだから、と言うのは理由にはならない。
こんなことで使うのは甚だ不本意ではあるが、俺は時間を止める。

止まれ!

辺りに静寂が訪れ、すべてのものが動きを止める。

「ふあぁ〜」
俺は大きく伸びをして、軽く体を動かす。
久美子は資料を参照するために、机の前に立っている。

「まったく、無駄だって言ってるのに、徹夜なんてさせやがって!」
ぺちん。

徹夜明けのためか、キレ易くなっている俺は、久美子のお尻を叩く。
俺は説明を聞いている顧客の方へ歩き出し、顧客が何やら記入していた
資料を見てみる。

(良いケツしてる)
(叩いたら良い音しそうだ)
(あの尻は安産に違いない)

「おいおい、こいつらは説明なんて聞かないで、久美子の尻ばかり見てるのかよ!」
確かに、俺もさっきまでは久美子の尻に見とれてたから、人のことは言えないが、
さすがに俺が徹夜で作った資料に目を通さず、久美子の尻ばかり見てると言うのは腹が立つ。
それもこれも、久美子の尻が悪いんだ!などと、徹夜明けの俺は理性的な考えとはほど
遠いことを考えてしまう。

俺は、久美子に近づき、スカートを捲る。
久美子のパンツはピンクのレース付きで、お尻の部分はトラさんプリントだった。
「まったく、この尻か! この尻のせいで俺が徹夜することになったのか!!」
俺は久美子のパンツを下げ、お尻を鷲掴みにして上下に動かすと、その度に久美子
のお尻はぷるんぷるんと動く。

「ふー。何度触っても良いお尻だぜ」
砂時計を見ると残り少ない。
俺は久美子のパンツとスカートを戻し、席に座った。
そして、時間が動き出す。

久美子は一瞬ぴくっと体を動かしたが、再び説明に戻る。

「で、弊社システムの〜・・・」
俺は、久美子がスクリーンの方を向いたときに、スカートがきちんと下りてないことに
気付く。
どうやら、顧客も気付いたようだ。
久美子のスカートは裾の部分が少し捲れ上がり、ピンクのパンツがちょっと見えている。
久美子がスクリーンを向く度、顧客が身を乗り出す。

「こほん」
俺が軽く咳払いをすると、顧客はばつの悪そうな顔をして、座りなおす。
まぁ、こいつらも男だし、仕方ないっちゃ仕方ないけどな。
俺も人のことは言えないが、こういった姿を傍から観察するのも面白い。
ここは久美子にも一肌脱いで貰おう。

止まれ!
俺は久美子が机の前に立った瞬間に、時間を止める。
久美子のスカートをもう少し上げるだけでも、顧客の反応は面白いものになるだろう。
しかし、それだけではつまらない。
何か無いかと上着のポケットを探るが、ポケットの中には個人用の携帯と仕事用の携帯
が入ってるだけである。

「ん?」
俺は自分の携帯を見て、あることに気付く。
俺の携帯は、オプションで手元に携帯が無くても、光と振動で電話を受信したことを知らせる
キーホルダーがあるのだ。
確か、有効範囲は1m程度だが、携帯を久美子の前にある机の中に入れておけば、十分範囲
内になる。
俺は再び久美子のパンツを脱がし、キーホルダーが組みこのクリトリスに当たるように配置
し、ずれないように絆創膏で止めておく。
パンツを戻し、スカートを先ほどよりもやや上げぎみに配置完了。
「これでよし」

時間が動き出す。
久美子は股間に違和感を感じて、もじもじ動かしているが、絆創膏で止まっているので
簡単には取れない。
本当ならばスクリーンの前に行って説明をする場面なのだが、画面をご覧下さいなどと
誤魔化して机の前から離れないようにしていたが、画面が進み、ついにスクリーンの前に
立たなければならない場面になってしまった。

久美子は意を決したように、スクリーンの前に立つ。
「このボタンに関してですが〜・・・」
久美子がスクリーンの方を見ると、先ほどよりも捲れ上がったスカートから、パンツが
見える。
顧客も先ほどよりも大きな動きで、身を乗り出す。

「ん、ん〜。こほん」
俺が再び咳払いをすると、一度は座りなおすが、久美子がスクリーンを向く度に顧客
が身を乗り出す姿がなかなか面白い。

久美子が机の前に立ち、説明を再開する。

俺は、ポケットの中で仕事用の携帯から個人用の携帯に発信を掛ける。
携帯はもちろん、音と振動は消してある。
俺の携帯が呼び出され、久美子のパンツに仕込んだキーホルダーが振動を始める。

ぶーん。
振動は結構あるものの、音はかなり小さい。

久美子はぴくっと体を震わせ、両手で机に体重を乗せるような姿勢になる。
「こ、このように・・・、へ、弊社システムでは・・・ぁ・・・」
久美子は必死に説明を続けようとするが、クリトリスに直接振動が伝わっていることも
あり、なかなか声にならないようだ。
時折喘ぎ声にも似た小さな声も混じる。

とりあえず、一度電話を切る。
「ハァ」
久美子は振動から開放され、小さく安堵の声を上げる。
久美子の顔は股間の快感のためか、はたまた羞恥心のためか、ほのかに赤く染まっている。
顧客の方を見ると、何故かみなさん、前屈み。

久美子が説明を再開したのを見計らい、再び携帯を発信。

「このように、弊社システムでは・・・ぁ・・・
お、お客様にご満足して頂ける・・・ぁぅ・・・」
久美子は、机に両手を置いて必死に我慢しているが、こちらから見ると足をもぞもぞ
させ、お尻を左右に動かしている。
「システムを・・・あふぅ・・ご、ご提供できるものと・・・ぁぁ・・・
考えて・・・ぁぅぁぅ・・・おります・・・ぁぁぁ・・・」
どうやら久美子はイッてしまったらしく、説明を終えると、その場で座り込んで
しまった。

顧客を見ると先ほどよりも、更に前屈み。
恐らく今の状態では、誰も立ち上がることは出来ないだろう。
俺は久美子の傍に行き、手を貸すが、久美子は力が入らないらしく、
自力では立ち上げれないようなので、俺が立ち上がらせる。

さて、後始末をするか。
止まれ!
俺は時間を止める。

まずは机から携帯を取り出す。
次に久美子のスカートを捲くり、パンツを下ろす。
にちゃ〜。
パンツには久美子の愛液が大きく染みを作っていた。

ぺりぺり。
俺は絆創膏を剥がすと、毛が2,3本抜けてしまった。
キーホルダーを取ると、久美子の愛液で糸をひいた。

「あらあら。股間をこんなに濡らしてしまって、久美子さんははしたない
人ですね〜」
俺は本人に聞こえてないことをいいことに、言いたい放題言いながら、
手を久美子の股間に伸ばす。

にちゃ。
さすがに糸をひく位の濡れ具合だけあって、久美子の女性器を触ると厭らしい
音がする。

にちゃ、くちゅ。
俺は指を久美子の膣内に挿し込む。

くちゅくちゅくちゅ。
指を上下にピストンさせる。
久美子の膣内に溜まっていた愛液が俺の指に伝わってくる。

俺は指を抜き、抜いた指を舐める。
「久美子さんの厭らしい味がしますよ〜」
俺は三文小説の中年親父のような台詞を吐く。

当初は、このままキーホルダーを回収して、何事も無かったことにするつもりだったが、
久美子の濡れ方を見て、邪な考えに囚われた。

砂時計を確認すると、残り少ない。
俺はキーホルダーを久美子の膣内に押し込み、パンツとスカートを元に戻す。

そして時間が動き出す。
「ぁはぁ・・・」
久美子が再び座り込みそうになるが、俺が肩を貸し、先ほどまで俺が座っていた席に久美子を
座らせる。

「以上で弊社システムのご説明を終わらせて頂きます。
何か質問事項は御座いますでしょうか?」
俺が久美子に代わり、質疑応答を始める。

顧客の視線は久美子に釘付けで、俺の方を見ている人は誰も居ない。
「質問も無いようですので、弊社システムのご説明は終了させて頂きます。
弊社システムをよろしくお願いします」

久美子は未だに足元がおぼつか無いのか、ふらついている。
俺は久美子を抱えるようにして、客先を後にした。

「荻原さん、大丈夫ですか?」
久美子の足元は大分しっかりしてきたが、股間の違和感のためか、未だに顔は赤い。

「ご、ごめんさない。折角昨日徹夜までして貰ったのに、
台無しにしてしまって・・・」
「いや、そんなことは別にいいですよ。それより、プレゼン中何があったんですか?」
理由は知っているものの、俺は久美子が何て答えるかを楽しみに、意地悪く聞いてみた。

「え? いえ。あの・・・」
さすがに、イッてしまったとは答えられず、久美子は言葉を濁す。

「どこかで、少し休まれますか?」
優しい言葉とは裏腹に、自分の携帯に発信を掛ける。
現在俺と久美子との距離は50cmもない。

ぶーん。
キーホルダーは久美子の膣内で振動する。

「ぁ・・・ぃゃ・・・」
久美子は立ち止まり、俺に掴まり、何とか座り込むのを我慢している。

「やっぱり、まだ具合悪そうですね。ちょっと休んでから帰りましょう」
俺は久美子に肩を貸し、周りを見る。
道のちょっと先には、狙ったかのようにブティックホテルあった。
俺は久美子を引きずるように、ブティックホテルへと入る。

ブティックホテルに入ると、さすがに平日の昼間ということで、ほとんどの
部屋は空いてるようだ。

「えーと、どの部屋がいいんだろ?」
初めて入るブティックホテル。パネルの横にあるボタンで部屋を選ぶのだろうが、
どの部屋がいいかまでは喪男の俺には経験がなく、判らない。

「ぁぅ・・・」
未だにキーホルダーの振動に耐えている久美子が、パネルに手を付いた拍子に
部屋のボタンを押してしまった。
部屋番号は315号室。
まぁ、どの部屋でも同じだろう。
俺は出てきた鍵を取り、久美子をエレベーターに乗せ、そして部屋に入る。
部屋の中は薄暗い照明で、部屋の中央には変なパイプ組みの椅子のような物が置いて
あり、壁には鞭や鎖が掛かっている。
どうやら、久美子が押してしまったボタンは、SM部屋のボタンだったらしい。

「荻原さん、大丈夫ですか? もう少しでベッドですから、
そこまで我慢して下さい」
俺は携帯を切断し、久美子をベッドの上に寝かせる。

ようやく股間の振動が止まった久美子が、俺の方を見る。
その目は完全に潤んでおり、欲情を感じさせる。

「喪雄くん」
「はい。何でしょう?」
「はしたない女だと思われても良いわ。もう、我慢できないの・・・」
久美子はそう言いながら、俺の上着とシャツを脱がす。

「お、荻原さん・・・」
「久美子と呼んで」
久美子は俺のベルトを外し、ズボンを脱がし、俺はパンツ一枚の姿になる。

「久美子さん。俺も、我慢できません!」
俺が久美子に抱きつこうとする。

「待って。私も脱ぐわ」
久美子が、抱きつこうとする俺を制止し、するすると洋服を脱ぎ始め、
下着姿になる。

「喪雄くん・・・」
久美子が俺に抱きつき、濃厚なキスをする。
俺の舌に久美子の舌が絡みつく。
俺は久美子の胸を触ると、久美子が俺の手を取り、後ろに回した。

カチャリ。
俺の手に何かがはめられた。
「カチャリって・・・?」
俺は手を動かそうとするが、何かに固定されているようだ。

「あ、あれ? 久美子さん?」
「ふふふ。その表情が堪らないわ・・・」
久美子はもう片方の手を掴む。
カチャリ。
どうやら、俺の両手は、変な椅子みたいなものに固定されてしまったようだ。

久美子が部屋に置いてあったボンテージに着替える。
パンツを脱いだときにキーホルダーが膣内から床に落ちる。

「これ、あなたの?」
久美子は愛液で濡れたキーホルダーを俺に見せる。
「え? は、はい・・・、あ、いいえ。ち、違います!」
「うふふ。こんなの、どうでもいいわ」
久美子はキーホルダーを投げ出し、壁に掛かった先の割れた鞭を手に持つ。

「あ、あの、久美子さん? そ、それでいったい・・・」
久美子は鞭の先で俺の顎を持ち上げた。

「久美子さんじゃないでしょ。久美子様とお呼び!」
久美子の手首が捻り、鞭が俺の腿を叩く。

ぱしーん!

「あうあ!」
「あはは。良い声で鳴くわね。もっとお鳴き!」

ぱしーん!

「ふぎゃぁ・・・」
「お前は豚よ! ぶーぶーとお鳴き!」

ぺしーん!
「痛えぇ〜」
「何、人間の言葉を話してるのよ! この豚!」

ばちーん。
「ぶーぶー」
「おほほほほほ・・・・」

それから1時間ほど俺の悲鳴がホテルに木霊する。

「ハァハァ。喪雄君、あなたなかなかセンスあるわ
とっても、いい声で鳴くもの」
椅子に座っている俺の上に久美子が座る。
そんなことを褒められても、少しも嬉しくない。

「ぶぶー。ぶーぶー」
「なぁ〜に?」
「ぶっぶぶー。ぶー」
すでに、俺はすっかり調教され、言葉が豚語になってしまっている。

「何言ってるか解らないわよ」
「も、もう、許して下さい・・・」
俺は涙声で訴える。

「ふふふ。許して欲しいの? うふふ。良いわよ」
久美子が正面から俺に座り、俺の流している涙を舐め始める。
そして久美子の舌が、俺の目元から、耳、そして首筋へ這う。
久美子の舌の動きに、俺の息子が反応し出す。

「そうね。今日は初めてだし、これくらいで許してあげるわ」
かちゃかちゃ。
久美子が俺の腕を拘束していたものを外した。
俺は開放された手首を見ると、うっすらと内出血していた。
腕を拘束していたものは、手錠の片方が椅子に鎖で繋がっているものだった。

「また、近いうちに調教してあげるわね」
久美子は俺の顔を指先で持ち上げる。

「お返事は?」
「は、はい。お願いします・・・」
「素直でいいわ」
そういうと、久美子はボンテージを脱ぎ始めた。

「私はシャワーを浴びるから、あなたはそこで正座でもして待ってなさい」
「はい・・・」

久美子はボンテージを脱ぎ終え、浴室へ向かう。
俺は開放される時を待っていた。

止まれ!

辺りに静寂が訪れ、時間が止まる。

先ほどまでは、両手を拘束され、時間を止めても何もできなかったが、
現在、俺の両手は自由である。
復讐の時、来たり、だ。

まず、俺が拘束されていた椅子を改めて見てみる。
久美子は手しか拘束していなかったが、足元にも拘束具がある。
しかも、手錠とは違い、マジックテープのようなもので、完全に固定するらしい。
拘束具の部分は稼動式になっており、背もたれを倒して、足元を上げれば、
平らになる仕組みだ。
そほ他、椅子にはいろいろとレバーやハンドルが付いていた。

俺は久美子の傍に行き、抱き上げる。
椅子は背もたれが倒れているので、そのままの体勢で寝かせる。
かちゃり。かちゃり。
久美子の手に手錠を掛け、足の拘束具部分を上げ、足も固定する。
これで久美子の自由は、完全に奪った。

そして時間が動き出す。

がちゃがちゃ。
「え? あれ?」
歩いていたのが、行き成り90度横たわり、しかも、
両手両足が拘束されてしまっているのである。
久美子は何が起こったか解らず、頭だけで辺りを見回している。
俺は椅子の傍に立ち、久美子を見下している。

「え? 喪雄君? なに? 何が起こったの?」
久美子は、がちゃがちゃと手錠を動かしている。
俺は無言で久美子を見つめる。

「喪雄君、これ外して」
「・・・」

「ちょっと! これ外しなさい!」
俺は無言のまま久美子を見つめ続ける。

「喪雄君! これは命令よ。外しなさい!」
「これからは復讐の時間ですよ・・・」
俺が口元の片側を上げると、久美子の顔に恐怖の色が浮かび上がる。

「ちょ、ちょっと、喪雄君。やめて・・・」
俺は鞭を持ち、鞭の先を久美子の顔に当てる。

「安心して下さい。俺にはこんなもので、女の人を叩く趣味はないですから。
俺は、俺なりの方法で楽しませてもらいますよ」
そうは言ったものの、俺にはSMの経験なんて無い。
いったいどうしたものか・・・。
辺りを見回してみると、鞭が掛かっていた壁の前には引き出し付きの棚があった。
棚の中に何か入っているかも知れない。俺はそう考え、壁の方へと向かう。

俺は鞭を壁に戻し、棚の中を物色する。
棚の中には、バイブ、蝋燭、ローター、縄、糸、羽、洗濯バサミなど
の各種SMグッズが入っていた。
俺は引き出しを抜き出し、久美子の元へ戻る。

「喪雄君、やめて。ね? お願い」
久美子は先ほどまで、俺をいたぶっていた顔とはうって変わり、
すっかり怯えた表情になっている。
久美子の怯えた表情を見ていると、俺の心の中からふつふつと何か、
どす黒い感情が湧きあがってきた。

俺は羽を手に持ち、久美子の首筋から、胸、脇と撫でるように羽を動かす。
「ぁぅ・・・ぁ・・ぁ・・・」
久美子は声を押し殺しているが、ときどき喘ぎが漏れている。
羽で乳首を撫でる続けると、乳首が立ってきた。

「ぃっ・・・」
俺は洗濯バサミを取り出し、久美子の乳首を挟む。
久美子は目を閉じ、必死に痛みに耐えている。
久美子の表情が堪らない・・・。

俺は気になっていた椅子のハンドルを回してみる。
ぎぃぎぃと鈍い金属音と共に、久美子の足を拘束している部分がV字に
開き始める。

ハンドルは60度位開くと動かなくなった。
「み、見ないで・・・」
久美子は必死に足を閉じようとするが、足首が固定されている状態では、
腰が動くだけだった。

「丸見えですよ。久美子さん。クリトリスも、小陰唇も」
「い、いや・・・。言わないで・・・」
久美子は顔を背け、腰をもじもじと動かす。

ここで俺は、昔読んだエロ漫画の場面を思い出す。
その場面は、クリトリスを糸で結び、軽く引っ張ると言うものである。
俺は引き出しから糸を取りだし、久美子の股間に近づく。

「い、いや。や、やめて・・・」
どうやら、久美子には俺が何を考えているのかが、解ったらしい。
糸を結ぼうとすると、必死に腰を動かし、激しく抵抗する。

止まれ!
俺は時間を止め、身動きのできなくなった久美子のクリトリスに、
糸を巻きつける。

「時間はまだあるな」
俺は砂時計を確認し、紐付きの洗濯バサミを手に取る。
そして、洗濯バサミで久美子の小陰唇を挟み、テープで久美子の足に固定した。
これで、久美子が足を動かせば、自分で小陰唇を引っ張ることになる。

時が動き出す。
「ひ、ひぎぃ・・・」
久美子は、足を動かした時に激痛に襲われたのだろう、悲鳴を上げた。
俺は手に持った糸を軽く引っ張る。

くぃくぃ。
ぴくぴくっ。
「ぁひぃ・・・」
俺が引っ張る動きに合わせて、久美子の腰と足が動き、足に貼り付けた
洗濯バサミが引っ張られる。
久美子は喘ぎとも、悲鳴とも取れる声を上げる。


くぃくぃくぃっ。
ぴくぴくぴくっ。

くぃくぃくぃくぃっ。
ぴくぴくぴくぴくっ。

面白い。
俺はつい夢中で、糸を引っ張る。

「も、もう、やめて・・・」
痛みと快感に襲われた久美子が、涙声で訴える。
久美子の声で我に返ると、久美子のクリトリスは糸で縛られてるせいか、
真っ赤に充血している。

確か、エロ漫画だと、この状態になったクリトリスは敏感になっているはず。
俺はローターと取り、電源を入れる。

ぶーん。
ローターの振動が手に伝わる。
俺はローターを久美子のクリトリスに宛がう。

「ひゃぎぃぃぃぃ」
やはり、敏感になっていたのだろうか、久美子の体が激しく上下に揺れる。

ぶーん。
「ぁ・・・ゃ・・やめ・・・」

ぶーん。
「ぁぁぁ・・・ひぃ・・・ぁああぁ・・・」
久美子が大きく仰け反り、動きを止めた。
どうやら、イッてしまったようだ。
しかし、俺は久美子を開放せず、ローターで久美子のクリトリスを攻め続ける。

「あぎぃぃ・・・。やめて、やめて、やめてぇぇぇぇぇ・・・」
久美子は再び絶頂を迎え、女性器からは潮が吹き出した。
俺はローターの電源を切り、久美子の体から、洗濯バサミと、
糸を取除き、久美子の顔の方へと向かう。

「ひっく、ひっく・・・もう、やめて・・・」
「やめて?」
俺は久美子の顔の傍に立ち、声のトーンを落として言った。
久美子の顔の前には、俺のいきり立った息子。

びくっ。
久美子が小さく震える。
「や、やめてくだ・・さい・・・」
俺は無言で、久美子の涙を拭う。
久美子が顔の前にある俺の息子を舐め始める。

チロチロチロ。
「ハァハァ・・・久美子さん、気持ち良い・・・」
ペロペロペロ。
久美子が必死に俺の息子を舐め上げる。

ぐぃっ。
俺は息子を久美子の口の中へ、一気に突っ込む。

「ハァハァハァ・・・」
俺の腰を動かし、久美子の口に出し入れする。

「もう限界だ・・・」
やっぱり、イクときは久美子の膣がいい。
俺は久美子の口から息子を抜き、久美子の股間へと向かう。
足の拘束具を解き、足を持ち上げ、息子を久美子の女性器に宛がう。
そして、一気に久美子の膣に向かって腰を動かそうとした瞬間。

ピロロロロ。
びくっ。

「あぅ・・・ハァハァ・・・」
電話から呼び出しのベルが鳴り響く。
その音に驚いた俺は、狙いを外し、久美子の女性器に息子を
擦り付けるようにして、射精してしまった。

受話器を上げると、フロントから終了15分前を知らせてきた。
受話器を置き、久美子を見ると、久美子の腹は俺の精液まみれになっていた。

一度射精し、すっかり我を取り戻した俺は、事の重大さに気付いた。
やばい。やばすぎる! いくら久美子から仕掛けてきたからと言って、
久美子は俺の上司だ。明日からどうしよう・・・。
俺は慌てて、久美子の手にはめた拘束具を解き、久美子を立ち上がらせる。

「す、すみませんでした。つ、つい、我を忘れて、とんでもないことを・・・」
俺は久美子の前で、土下座して謝る。
久美子は拘束されていた手を見つめ、摩っている。

「すみません。すみませんっ」
俺は必死に土下座で謝る。

「すみま・・・」
ちゅ。
久美子が俺の前にしゃがみこみ、俺の頬にキスをした。

「え?」
「続きはまた今度ね」
久美子はそう言い、浴室へと向かう。
俺は何が起こったか、判らず、ただ、久美子の後姿を見つめる。

久美子が浴室の扉に手を掛け、立ち止まる。
「時間が無いわ。一緒に入りましょ」

俺と久美子はシャワーを浴び、ホテルを後にする。

後日、久美子と一緒に行ったプレゼンは、何故かうちの会社に決定した。
決定した理由はなんとなく、判る気がする・・・。

inserted by FC2 system