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時間は万人が共有しているもの
しかし、例外もいる
''俺''と''あいつ達''だ。
俺は30秒の時を止められる
あいつ達は能力がバラバラだ・・・
時間を止めるにはルールが存在する。
・1日に5回まで
・5回以上使うならば代償に''何か''を持って行かれる
・止まっている時の中では''例外''はなく止まる
俺はあいつ達の1人いや人ではないか''何でもない物''を殺したときにこの能力に気づいた

最初に''何でもない物''に会ったのは高校の入学式の時だった。
この頃は俺も時間を万人と共有していた。
入学式が終わり教室に戻ろうとしていた時誰かが話しかけてきた。
「お前が日暮大地だろ?」
「ん?ああそうだけど・・・お前は?」
「俺は、杉村翔だ。よろしくな」
「こちらもよろしく」
適当に喋りながら教室まで帰った。
教室で先生の話を聞き。何事もなく終わった。
家路に着こうと席を立ったとき、杉村が話しかけてきた
「一緒に帰ろうぜ」
「別にいいけど俺の家○○の方だぞ?」
「俺もそっち側だからいいだろ?」
「まぁいいけどよ」
俺は杉村になら心を開けるかも知れないと思っていた。
中学では苛められていたが高校では幸いにも中学の同級生はいなかった。
杉村と喋りながら俺は帰っていた。その時杉村が急に倒れた。
「おい!大丈夫か?」
「あ、ああ。大丈夫。ちょっと座れば直ると思う・・・いつもの発作だから・・・」
「本当に大丈夫かよ。救急車呼んでもいいぞ?」
「大丈夫だって・・・」
杉村は苦しそうに倒れこんでいた。
しかし気づかぬ間に杉村は立ち上がっていた。
つい先ほどまでは寝転んでいたはず杉村は立ち上がっていた。
「どうしたんだ?日暮?」
「え?あれ?何で俺はここに立ってんだ?」
この時俺は、時間を奪われたいた。杉村に
「早く帰ろうぜ」
「なんだったんだ?なんかあったはずなんだけどな・・・」
家に着き杉村に別れを告げようとした時親が出てきた
「なにしに来たんだよ」
「杉村君だっけ?この子と仲良くしてあげてね」
「ええ。彼とは気が合いますし仲良くなれそうです」
杉村はそう言い家に向かっていった。

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